2012年7月31日火曜日

土用干しのころ
























夏のクライマックスは好天続き、ブラックベリーの実も次々色づく。ゴーヤはぐんと蔓をのばし、置きはなした自転車にまで絡み実をつけた。梅は土用干しで、昨日は夕方とりこみ一旦梅酢にもどす。今日からは日がな一日の天日干し。梅と紫蘇の香りが熱を帯びたように濃く漂う。黄色みがかっていた白梅干しは、この陽の下で一斤染のような淡い色味へ変化してきれい。
強い陽射しに物影はくっきり、窓枠の影も刻々そのラインを移動させ、日時計そのもの。数日前に南中を測ったのは11時47分と約30秒…のころ。影に沿ってテープをはれば、その延長上が空の真北、北極星の位置。赤道儀の向きを確認する。そして南は空の下、太陽と月の光を集め梅が干しあがっていく。



2012年7月26日木曜日

大賀ハスのころ






























今ごろの薬師池は大賀ハスが旬で、今朝も多くの人が集う。蕾みから開花へ、この形をヨガのリンクにイメージすれば、しなやかに体感できそう。インドやスリランカ同様、ベトナムでも蓮は国花だそう。一時帰国のきょうこさんに先日いただいたのは、蓮の葉のお茶。ほんわり残る風味は、どこか懐かしいような優しい味。あちらでは定番で、お店では必ずでてくるそう。
蓮の足下、ぼーぼー鳴くのはウシガエル。この声は昔からちょっと苦手、〜おいてけ掘り〜を思いださせるから。蓮華のきれいとカエルの太くて低い声、どちらもとても印象的な薬師池の夏。


2012年7月17日火曜日

鷹技を習うころ





















梅雨明けは圧倒されそうな陽射し。それでも今ごろの蔓系草花はいきおいあり、アイビーも緑伸びやか。風船葛は早朝の風に涼し気に揺れる。葡萄棚にやって来たヒヨドリたちは、くちばしも青い…ではなくて、淡いピンク色の若鳥。寄り添いおしゃべりの長いこと、あたりをくるくる見回してうかがう。胸毛の白もまだ柔らか気で、春に孵った兄弟のようす。この夏を超えればきっと羽もしっかり固くなって、次にみるときは一羽ずつかもしれない。夕焼けは昨日の空、宮ヶ瀬ダムの帰りの相模川にて。暑い一日も暮れた岸辺の水音にほっと。風がわたり心地よかった。