2013年3月17日日曜日

彼岸入のころ



























この一週間はたくさんの花が咲きほころぶ。ジャスミンは小さく静かな花姿からは意外なほどの強い香りで、部屋中に漂う。豊かな個性が咲き競うようなFODSSの舞台では、Ms.Irisの芳香。ベリーのイメージを素敵に漂わせ惹き付ける。そして庭一面のクロッカスは昨日奈良の五津にて。元気で艶やか、みんな陽の下で踊るようだった。



お味噌日和

























先週末は最後の味噌作りで、今回は米麹の割合を1.5倍ほど増加してみる。甘酒は作るたび、麹の分量の加減による甘みの違いにびっくりさせられるけれど、たぶんお味噌もそのはずで、いつもよりも少し西京味噌に近いような出来上がりになると思いますが…一年後の今ごろはちょっとどきどきしそう。 味噌玉は優しくまあるくしっかり、もろもろの魂結ぶような感じ。おいしく熟成しますように。



2013年3月6日水曜日

啓蟄のころ
























































こよみのとうり空気も春のうららかで、羽織るコートも軽くなる。記憶も春のおぼろ気のようで、昨日は京橋と八重洲の方角取違えしばらくうろうろ。画面の地図でも東西を迷い、道行く人を呼び止め訪ねれば、誰もがとても親切丁寧…これもきっと緩やかな陽の下だから…とふと思う。見慣れた繭山龍泉堂の古い趣を目にして、ほ。とする。各階それぞれの「石の時」に囲まれ、時のもつ不思議な柔らかさに包まれる。じきその時の中に身をまかせるような感覚。 そして、そこから少し歩いた国際フォーラムビルの相田みつを美術館では「時のイコン」。写真の中の時は静であり、そして動であり不思議。 時間へのまなざしを、あらためて覚える思いがした。