2013年3月6日水曜日

啓蟄のころ
























































こよみのとうり空気も春のうららかで、羽織るコートも軽くなる。記憶も春のおぼろ気のようで、昨日は京橋と八重洲の方角取違えしばらくうろうろ。画面の地図でも東西を迷い、道行く人を呼び止め訪ねれば、誰もがとても親切丁寧…これもきっと緩やかな陽の下だから…とふと思う。見慣れた繭山龍泉堂の古い趣を目にして、ほ。とする。各階それぞれの「石の時」に囲まれ、時のもつ不思議な柔らかさに包まれる。じきその時の中に身をまかせるような感覚。 そして、そこから少し歩いた国際フォーラムビルの相田みつを美術館では「時のイコン」。写真の中の時は静であり、そして動であり不思議。 時間へのまなざしを、あらためて覚える思いがした。


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