中国4大石窟の一つ、敦煌莫高窟は敦煌の鳴砂山の東1,600kmに彫られた600あまりの洞窟の数々で、350年頃〜およそ1,000年にわたり彫り続けられる。壁画や仏像たちからそれぞれの時代と東西の交錯が感じられ、とてもエキゾチック。流れる歴史の一時が各々洞窟に止められている。唐代の作品がいちばん多いそう。一般公開の窟は限られ、内部は明かりがないので懐中電灯をもって案内してもらう。
北大仏殿の96 窟は外側が補修工事中で、九層楼全景を観られず残念…内部には入る事ができた。仏像は下から見上げてちょうどよく見えるバランスに作られているそう。堂々としたその大きさにはひたすら圧倒されるけれど、袈裟の滑らかな質感やお顔など、大きな柔らかさも感じられる。洞窟内部はやはり写せないので、敦煌博物館内の遺跡の模写を記録。 壁画は秀逸なものが多く、美しい仏像たちは往事も今も人々の憧れを集める。天井に描かれた飛天は、時代の特徴をもってそれぞれが舞い奏でる。そして今は観光と鉄鋼の街、敦煌のシンボルとなって、あらゆる地からの人々を優美に迎えいれてくれる。
0 件のコメント:
コメントを投稿