2009年8月17日月曜日

葛の里









                                                                   
吉野葛の始まりは450年ほど前。 奈良の大宇陀では森野家代々の葛粉製造が今にいたる。 良質な水と寒冷な気候が求められる葛晒しに、この地が適するそう。   森野旧薬草園では約250種の薬草木が自生。 四季折々の花と、草木の意外な薬効或いは毒性はいつも興味深く、薬猟の地、阿騎野への想いもはせる。
『松山本草』(全10巻900種の動植物図鑑。森野通貞・第11代当主の著作)の今も色褪せない綿密な画には、日本最古のボタニカルアートを観る。                                          
                                                                      
                                                                       
                                                                      

大和のみくまり









お盆を迎え、久しぶりに強い陽射しがもどる。 奈良の宇太水分(みくまり)神社を訪れる。 
大和朝廷が飛鳥に置かれたころ、大和の東西南北(宇太、葛城、吉野、都祁)それぞれに水分神社が祀られ、ここは東のもの。 春日造りの本殿三棟は国宝。天水分神・速秋津彦・国水分神がそれぞれ祭られる。 薬の井は、岩清水の湧き水。 この水で薬を呑むと効能増し、汲んで田に入れるとその年は豊作とか。 かつての小学生男の子は…昔遠足で立ち寄ったかな…と。 記憶よみがえらせておりました。






2009年8月8日土曜日

立秋のころ






強い陽射しがなかなか続かないまま、すでに立秋。 空模様を見極め、梅漬けを干し始める。 試行錯誤の2年目。 少し要領がつかめた感じも。 初日のみ梅酢も日光にあてます。えびらに梅を並べおえれば、指先も朱紫に。それもうれしく…今日から数日、梅の香がほんのりあたりにただよう。