2013年6月26日水曜日

夏至のころ











































































上海の日々が慌ただしく過ぎて、頭の中とりとめない。川面に散らばる葉っぱのように、浮いて沈んでゆらゆら、彼方へ勢いよく流れ、また彼方では渦巻く水の一所に留まり身を任せくるくる回る…葉っぱ一枚一枚、思いあちこち。

新しい土地でのカルチャーショックは、今回もまた強力。自身の無知や思い込みに、あらためてびっくり。ここも、ものすごい勢いで変化をし続ける国、街。圧倒的な広大さ、数多の人々、多様な姿。新旧の交錯や貧富の開き。均質でないことへの違和感と、均質でないからこそのダイナミックな圧倒感。それらが混ざり合い生み出す熱やひずみのようなものにも吸い込まれてしまいそう。初めてのメインランド・チャイナ、初めての上海。

未知に触れる不安やそこへ入り込む心細さ、億劫をなんとか振り払いながら、馴染むように努めて生活し仕事をし、学び…多くの国のたくさんの人々のそんな姿がここにもあり、すごいなと思う。少し勇気もらう。

街に足を踏み出して、早々に方角見失う。言葉のほぼ通じない中に放り込まれた感じ。地図上にも漢字がひしめきごちゃごちゃ。スマホが上手く使いきれない…しばらく途方にくれ、通りすがりの人々に道を訪ねる。頭に残る数個ばかりのチャイニーズに英単語が混じり、最後は身振り手振りやら、自分でも呆れちゃう…なのに皆意外なほどに根気よくおしえてくれて、恐縮…なんだか少し安心。 

日本にみる大方のブランドショップ、飲食チェーン店などなど…商業地区だけみれば、ここはいったいどこの国?とわからなくなる。なんというか、アジア的というよりアメリカ的な感じも。国営はじめTVにながれるニュースの雰囲気やキャスターの感じ…とてもCNNぽいと思う。アップル社の大きなwhite appleの白光が街中に目立って放たれ、朝に夕に渋滞気味の道路には、ヨーロッパ車がなんとも多い。そういえば、欧米の映画が日本より早く公開されていたり。IKEAもカルフールもすべてが生活圏内で思う以上に何でもある。メトロも縦横に走りやはり便利で、駅構内などとても広い。タクシーもメトロのカードが使えて便利。日本でもpasumoなどのカードがタクシーで使えるようになったのは、最近と思うけれど。

上海はきっと特別…その中に観る違いにも、しばらくは慣れず混乱しそう。そして50こえるという少数民族もまた特別で、地方はまたそれぞれに特別で…全部なんてどうとらえてよいのかわからない…とらえられないし談じられない…かも。そういうのが少しわかる気もした。
二元論によらず、また概念にもよらずに直接つかむこと…それが般若というものです…そう解いた本をたまたま飛行機の中で読んで、ああそうね、と思う。そんなふうにこの街に国に直接ふれて、つかめたら…色々な思い抱きながらいつか何か納得できたらいいな。まだふわふわした頭の中で、そう思う。