2014年1月7日火曜日

初日の出





























元旦に望んだ日の出は万里の長城から。 北京市内のホテルを5時すぎに出発、バスで一時間ほどで万里の長城入り口に到着。暗闇をライトアップの光をたよりに登っていく。やはり風はとても冷たくて、全身をすっぽり着込んで歩く。白々開け始めた空は晴天で、大気のコンディションが思いがけずとても良い日。山並みから顔を出した太陽に合掌、清々しい日の出だった。
周囲を見渡せば、龍の背のようにどこまでも続く長城。敦煌からここまでも、こうして続いていることの果てしなさにあらためてクラリ。先人のアイディアに圧倒され、人ってすごいことを成すものだなぁとまた思う。
弦楽演奏はホテルのロビーにて。古楽器の独特な音色はなんとも魅力的で、いつか音を出してみたいと思う。 今年どうぞ健やかでステキな一年でありますように。


北京胡同























                                                                                


     











































































雍和宮(ヨンフーコン)はラマ教の寺院。白檀の樹で彫られた巨大な仏像は中国最大とか。お顔が上の方まで全部よく見えない感じ…とにかくその大きさに圧倒される。静かに敬虔に人々が次々とお参りをして、境内にはお香の真っ白い煙が立ちこめる。
鼓楼は時を告げる時計台で、今も太鼓を打ち響かせ時を知らせている。そこからは、古い町並みを止める胡同地区が広がり、路地をはいればそこは実際に生活居住空間。どこかアーティスティックな雰囲気もあり、多分に観光化されてはいるけれど、ノスタルジーを感じさせるところ。暖冬気味とはいえやはり最低気温は零下になり、凍った湖では人々が思い思いのスタイルでスケートを楽しんでいた。この地区の人力三輪車の総数は、約300台でピークは夏場とか。穏やかそうな運転士と交渉、時折ガイドをしてもらいながら一時間ゆっくりと三輪車で胡同をめぐる。人力車につけられた赤い風車が、時の最後を知らせるように風にくるくる回る…そんな映画のワンシーンをふと想いだした。


北京故宮








































































































年末から年始にかけて初めて訪れた北京の街。上海からは飛行機で約2時間、寒さや大気のコンディションを覚悟して空港に着けば、思いのほか視界良好でちょっとびっくり。空にも青さがあり意外な感じ。そして、60年ぶりという記録的な暖かい年明けだったというからまたびっくり。 ともかくも天安門広場にでかける。天安門を抜けると故宮の広場が続き、映像で観たよりずっと広さを感じ圧巻。全部を観て歩くのには一日欲しいところ。歴史がさまざまにリンクするのをあらためて感じた。 

街中はメトロのカードを購入し、出来るだけ電車で移動をする。どこも思った以上に穏やかな感じで、なにより周囲の広がり感には驚かされる。上海の街は上ヘ上へと建物が競争のように伸びて立ち並ぶけれど、北京の街は横にどっしりとした建物が余裕の幅をもって並ぶような感じの面積の大きさ。5車線の道路はあちこちどこまでも走り、石畳の広いサークルなどには、どこかヨーロッパの都市で観たような雰囲気も。どちらも大都市ではあるけれど、その違いがとても顕著。街の雰囲気は北京の方が好き…そんな意見を時々きくけれど、その理由がなんとなくわかる気もした。