2014年11月29日土曜日

桂花の街



































































































































22日〜4日間、広西省の桂林へ。上海・浦東空港から南方航空に乗り3時間弱、桂林空港に着く。カルスト台地の街は思っていたより大きな街で、大変広い。地下鉄はないけれど、大通りには2階建ての公共バスが多く走り、便利そう。2輪バイクは上海より沢山走り、加えて三輪バイクも多く目につく。大通りの並木から広場の樹々に至るまで、キンモクセイが見事なほどの数植えられている。開花は10月〜11月、そろそろ花は終わりの時期。それでも、どこを通り過ぎても漂うその香りにまず圧倒される。想像できないほどの本数。

石灰岩の奇峰が景勝地としてあちこちにあり、さまざまなその形に、果てなく飽きずの想像ができる。七星公園から望む駱駝山の前では、元大統領のクリントンも記念撮影したそう。象鼻山も文字通りの形で、とても大きい。なにより興味深かったのは、その岩山の中にある酒造会社の酒蔵。岩盤に作られた瓶型の入り口を覗き込むと、お酒の強烈な香り。岩肌から漂うのは、湿り気ある土の匂いに強いお酒がしみ込んだような独特な空気。洞窟内は外気よりも温かく、一年を通して保たれるこの一定の温度が、お酒を寝かせるのに好都合という。象のお腹の中で熟成するお酒…普段は苦手な白酒の匂いも、こんなところで眠るのを想像すれば、複雑な味わい深さを感じる。

蘆笛岩の内部は鍾乳洞があり、だいぶ昔に放映された西遊記のロケがこの中でされたそう。孫悟空が暴れたという一番広い空間では、さまざまなショーも。洞窟内はやはり温かく、少し湿り気はあるものの、冬場に住むのに好都合かも?と思えるほど。
内部の鍾乳石も独特で、ムンクの叫び・や、宗教画にある悪魔のような姿を沢山重ねた…そんな雰囲気もつ石灰の連なり。ここもまた悠久の時間を感じる圧巻の風景。

桂林は少数民族チワンの人々の地でもあり、その特産品も様々。お茶もその一つで、桂花=キンモクセイの香りが美味しい花茶、”桂林王茶”を購入。他に、野生茶の田七茶も。そしてチワンの人々に伝わる青茶、八桂珍(羅漢果茶)は、三種の青茶が混合された、目にさまざまな効能あるというお茶。この冬はしばし、これらお茶も楽しみたい。



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