2015年1月8日木曜日

納西の里





























































 年末年始の5日間初めて雲南省へ行く。麗江(li jiang)〜香格里拉(xiang ge li la)へ。上海の虹橋空港から東方航空で西南へ2400km、約3時間半ほどで麗江空港に到着。古城のような平地でも、すでに標高は2400mほど。周囲の山脈は5000m以上にもなる。

雲南省西北部、青蔵高原と雲貴高原の境界にあり、麗江納西(ナシ)族自治県の中心の麗江にはナシ族をはじめ、ペー族、イ族、リス族の人々が暮らしている。 漢族よりも少数民族の方が多い土地。民族で帽子の色が異なるので、町中でもわかりやすい。思っていた以上に大きな街で、人口は32万人ほどだそう。

東巴(トンバ)象形文字はナシ族の文字で、とてもユニーク。体感が巧みに表されていて、眺めていると原点に戻れるような感じがする。白砂村に残された宗教壁画は現存するものが53幅。 今は3枚のみ公開されている。 画上には大乗仏教、チベット教、道教の人々が集合するように描かれなんともおおらか。 八百万の神々とは別な意味合いをもって、許容が広くてユニークでちょっと楽しくなる。

生活文化もそれぞれで、ガイドの王さんの説明には、時々びっくりするような内容も。それが少数民族の知恵であったり、命をつなげていくという基本であったり、理にかなっているなぁ…と最後はなんとも感心させられる。大国の中でこれらの人々に押し寄せる波も年々大きくなってくるようで、これから先はどのようになるのだろう。携帯電話だって、どこの村にいてもほぼつながり機器も普及。色々なギャップの大きさと変化の速度の早さに、ここでも驚かされる。 

高地の青空と白い雲、そして山の氷河から流れてくるわき水を使える生活なんて、何にも代え難い…と思ったけれど、遠方の都会に住むものの浅くて勝ってな思いなのかしらん…ここでも、さまざまにむつかしいことがあり、それぞれの民族が昔からのあるがままにはもうならない。それでも、人も、牧草を刈り取られた平原や草木のある丘の斜面に点々と広がる水牛もヤクたちも…のんびり穏やか、とても自由そうでうらやましくみえた。






  

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