2013年9月28日土曜日

シルクロード








































陽関はBC93年ころ前漢時代に設置された関所で、玉門関と並び西に通じる要所。今は最古と言われる烽火台のみが残る。ここから西、ローランまではオアシスがないという。砂漠の数百kmを行くキャラバンの道行きは、どれほどのものだったのだろう…戻ってこられるかどうか生きていられるかどうかもわからない街道を、いったいどれほどの人が行ったのだろう。シルクロードの名の響きに、ロマンティックというよりも、おそろしいほどの厳しさと一層の幻想を感じた。

ガイドのHouさんが、王維の詠んだ詩を聞かせてくれる。陽関を越えて遥か安西へ派遣される元二と、それを見送る皇帝の姿が浮かぶよう。別れのそれぞれの想いが、澄んだきれいな声とともに胸にせまった。

渭城朝雨潤軽塵 Wei Cheng Chao Yu Jun Qing Jin
客舎青青柳色新 Ke She Qing Qing Liu Se Xin
勸君更盡一杯酒 Quan Jun Geng Jin Yi Bei Jiu
西出陽関無故人 
Xi Chu Yang Guan Wu Gu Ren

葡萄は敦煌の街へ戻る途中の葡萄畑にて。乾燥気候は葡萄の栽培に適していて、有名な産地。ワインや干しぶどうもたくさん作られる。甘いだけでない濃い味の葡萄は、梨やほかのくだもの同様にとてもおいしかった。



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