2012年6月26日火曜日

東大寺梅雨のころ






































梅雨の中休みの東大寺は、修学旅行の生徒で賑やか。シカに逃げ惑う姿幼さもまた微笑ましい。幾度も来るお寺なのに、初めて気がついたもの…門や取っ手に見る金具のハート形。 探せばあちこちで、なんとも愛らしさ感じる。きっと古の人々は、カタバミのような植物を模したのでしょ?と思った。けれど、これは植物ではなくイノシシの目、猪の目というのだそう。そう思ってみたらシシ神なども想いおこし、また別の雰囲気帯びる。

もう一つ見落としていたもの…中門の跋扈毘沙門天を支える地天のお姿。鎧も厳つい毘沙門天の足を、手のひらにしっかりのせ、両脇には鬼を従え穏やかなお顔。地天は元はバラモン教の女神で、跋扈はシルクロードの要所、今の新疆ウイグル自治区トルファン。大地の堅牢と万物を生み出す、恵みの女神はいずこも永遠…素敵でたのもしい。 




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